裁量労働制 裁量労働制とは、仕事の仕方が労働者の裁量にゆだねられる業務について、労働時間の計算を 実際かかった時間ではなく、みなし時間によって行うことを認める制度です。 労働を、時間ではなく成果ではかるため、仕事をいつ行うか、いかにして行うかを労働者本人が自由に 決められます。 研究やデザインといった専門的な業務については、従来から、労使協定によりみなし時間制を導入する ところがありましたが、2000年から、会社の中枢(本社など)における企画・立案・調査・分析業務に対しても 裁量労働制が適用できるようになりました。 それに従い、ホワイトカラー労働者が、労働時間規制からはずれ、「ただ働きの長時間労働」をさせられる 危険性があります。濫用を防ぐために、従来の労使協定方式ではなく、労使委員会による決議が必要、 労働者本人の同意なしには裁量労働制はとれないなどの配慮がされています。 また、裁量労働制であっても、休日労働の規制や深夜労働の割増がなくなるわけではありません.。